井坂信彦さんの演説

きのうの本会議。


補正予算案の採決前に各党の、賛成・反対討論があったが、一番良かったのは、みんなの党、兵庫1区の井坂信彦さんだった。 「初めてにしてはとてもよかったんじゃない?」という声が議場の後ろ、他の党から上がっていたが、新人とか関係なく、登壇した6人の中で一番良かった。


自民党と公明党が圧倒多数の中、反対討論にはヤジが多いが、井坂さんの演説はみんな静かにきいていた。いや、聞き入っていた。ヤジはほとんどなかった。 井坂さんの演説は、反対討論なのに極めて穏やかで、映像で観るとおとなしすぎる感じがするが、派手な身振り手振り、大声のパフォーマンスとは一線を画している。


各党とも、きのうの討論は党を代表した演説なので、党の主張にそった内容になるが、他の党はおそらく、ライターと読み手が別で、聞き飽きたフレーズが多かった。しかし井坂さんは、党の主張を、自分の言葉で大胆に書き換えていた点で抜きん出ていた。


私は、本会議前の予算委員会で、各党の討論と採決をみた。また、予算委では党を代表して発言もした。私も自分の言葉を入れた。でも井坂さんの演説のほうがはるかに大胆だった。だからなおさらすごみを感じた。もっともっと頑張らないといけない。


ちなみに井坂さんは約1年前の党大会で、「政治をあきらめないでください」の名演説を行い、その後、みんなの党の多くの人がこのフレーズを全国各地の街頭で使ったが、発信源は井坂さんだったと私はいまも思っている。本会議の採決結果は事前に見えているので、演説で採決がひっくり返ることはないが、政治をあきらめずに最善を尽くそうとしている人が、井坂さんそのものなのだ。



(写真は井坂信彦さん 衆議院TVより引用)


井坂さんの演説はこちら、衆議院TVからごらんください。 http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42411&media_type=wb


  


2013年02月15日 Posted by 井出 ようせい at 17:52Comments(0)

なぜ多くの目が入るのか

(2月12日NHKより)


 


NHKにいた時に、アナウンサーが読むニュースや、番組ナレーションの原稿を作るのが、私(記者)の仕事だった。現場に行って取材をして、原稿書いて、それにデスクの直しが入ったり、カメラマンが撮影した映像にあうような流れに作りかえたり、映像編集マンの意見をきいて修正したりと、ニュースが大きければ大きいほど、多くの人のチェックが入る。


 


予算を議会でチェックするのも似たところがあるなと、国会にいて思う。NHKの目的は、視聴者に有益な情報を提供すること。そのために多くの人の目が入る。予算は、私たちの生活、社会が少しでも良くなるために、多くの議員や政党、その議論を見守るマスコミの目が入るということだろう。



NHKにいた時も今も、本当に、目的に近づいているのだろうかと考えることが多い。国会の予算審議の場合、そもそも、予算と関係のない時事問題に審議時間が割かれることが多い。また、良い質問をする議員がいて、政府側が「前向きに検討します」と、改善に期待のもてる答弁があっても、「こうしました」という反応が返ってこないし、再度それを追求する場面もあまりみない。また、多くの場合、官僚答弁を突き崩すことに議員が苦労している。もちろんそれは議員の力不足もある。国会にとどまらず、都道府県や市町村議会でも、予算案が修正されることは少ないし、否決されたことは聞いたことがない。予算通過が滞り始めると「危機だ危機だ」という具合になっていく。


 


NHKにいた時はどうだったかというと、ニュースは厳しいぐらいのチェックでどんどん直されていく。良く言えば改善だし、悪く言えば「NHKらしく」なっていく。ニュースの場合、情報は現場にあり、取材するのは記者だ。記者が主観的になりすぎて、客観的な視点でニュースが改善されることもある。しかし、ときには客観化、一般化されすぎてしまって、現場の声やニュースの大事なところが消えてしまうこともある。現場に出た記者の声と、それをチェックする多くの目が上手く機能すると、良いニュースや番組ができることはいうまでもない。


 


さて、予算はどうなのか、予算編成の過程で、当然政府は、官庁は全国津々浦々の声を集めているだろう。行政の継続性という点から譲れないことも多いだろう。しかし、国会で予算審議にのぞむ議員もまた、多くの人の声をきいてきている。国会で議論になったことがどうやったら反映されるのだろうか。議員が、質問を言うだけ言ったら満足してしまい、政府側も、質問さえしのげばいいと思っていないか。そんなことを考えながら、詰めを迎えている補正予算審議に参加している。


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2013年02月15日 Posted by 井出 ようせい at 17:52Comments(0)

3年間の反省をいかさないといけない


 


街頭に立っていると、普段考えていても言葉になるところまでいかないような思いが、言葉としてフッと出ることがある。ここ2、3日、街頭で言葉になった思いがある。


「3年間の反省をいかさないといけない」


早い話が、「選挙の時に言っていたことと、後になってやることが違った」ということを反省し、政党、政治家が本来の姿、つまり、有言実行に立ち返らないといけない。


大事なことは、この反省は民主党だけがしていては意味が無いということだ。政権に返り咲いた自民党、そして私のみんなの党など野党も、全ての政党が、この3年間の反省をいかさなければ、政治は前に進まない。「天下りを根絶する」と、どの政党も言っているのになぜ天下りはなくならないのか。「インターネット選挙が必要だ」とみんなが言ってきたのにどうしてここまで遅れてきたのか。


政治家になってからといって、また、政権を取ったからといって、「様々な議論がある」「そう簡単な問題じゃないんだ」というのはもう通用しない。


民主党政権の失敗によって政治不信は本当に強まったが、一方で、「できもしない約束ならはじめからしなくていい」と、堅実な政治を求める声も確かなものとなりつつある。


だからこそ、言ったことを形にできるよう、どんなに困難があろうとも、道のりは遠かろうと、一歩一歩、歩くことをやめたり、歩く道の方向を変えたりしてはいけない。


 


  


2013年02月15日 Posted by 井出 ようせい at 17:51Comments(0)

2月に入って 近況

弟のたいせい(右)と


 2月に入りました。


今月から、弟の泰生(たいせい)が秘書になりました。都内のユニクロで店員をしていたのですが、やめてサポートしてくれることになりました。弟とはいえ、不安定な身分の兄を支えることを一生の仕事にするのは、大きな決断だったと思います。私も、弟にそこまでお願いしていいものかと迷いましたが、いまは、良きパートナーができてホッとしています。


弟は秘書経験はもちろん、政治への関わりはこれまで一切ありません。経験がないからこそ、多くのことを学ぶのはもちろんですが、政治の常識にたいして、常に一歩ひいたところから考えて、素朴な疑問を出してもらい、有権者に身近な政治活動をしていくことに力を貸してほしいと思います。常識や慣例を、「当たり前だ」となにも考えずに受け入れるのではなく、常によりよいものを、そして新しいことに、事務所一丸となって取り組みます。


 


 


 


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今月から国政報告を始めました。当面は、ご近所などを対象とした小さな集まりですが、来ていただく人に満足して、喜んでいただけるような内容を模索しています。国政報告というタイトルもすこし固いなと考えています。だんだん多くの人を対象とした集まりをするつもりです。会費制の懇親会がいいのか、ゲストを呼べばいいのか、これまでの政治家の集会とはちがう、新しいものはないのか、いろいろ考えていきます。ご提案ご希望があれば、ご連絡ください。


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様々な団体との勉強会も多いです。先日、農協との早朝勉強会に行ってきました。左側の写真の、右奥に1人ポツンといるのが私です。国会議員が1人だったのではなく、一番乗りでした(苦笑)



交渉参加を主張しているみんなの党の私が、農協関係者とTPPについて議論するのは非常に厳しい場です。みんなの党の他の人は、参加をためらったり、逆に、招かれなかったりしているようですが、呼んでいただけるだけでも私は非常に恵まれています。ありがたいことです。これまでもそうでしたが、「議論無くしてよい結論は生まれない」との思いで、今回も参加させていただいた。議論の中身は、また改めて書き込みたいと思います。


 


さて、新しい国会議員要覧ができました。2750円もするのですが、112ページに私も載っています(笑)


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1月24日に質問に立ったことは以前報告しましたが、もう議事録がとどきました。記念の品になりそうです。


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8日には、予算委員会で江田憲司幹事長が質問に立ちました。みんなの党は衆議院議員が18人になったので、質問時間も20分から100分に増えました。私も予算委員会の傍聴に行ってきました。予算委員会は第一委員会室でやると決まっているようです。テレビ中継でおなじみの場所ですが、思ったより狭いです。私の委員会(文部科学と選挙制度改革)は、委員席に小さな木の名札がちょこんと置いてあるだけですが、第一委員会室には黒い直方体の、本会議場席にあるような立派な木柱に名前が書かれています。私もテレビ中継の端っこに登場したようで、観ていた方が撮影してくれました(笑)


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新しい後援会が、千曲市に立ち上がりました。本当に多くの方に応援していただいているので、応援してくださる方同士の交流を深めていただけるような場もいいなと思い、発会式と懇親会をやりました。私は、応援してくださる方に肩書きや性別、年代や市町村の境はないと考えているので、後援会のあり方もどうあるべきかとよく考えるのですが、できるだけフランクな、集まってくれる全ての方にとって居心地のよい、実りの多い集まりを作っていきたいと思います。


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きょう(9日)も街頭に出ました。街頭に出る回数が増えると、だんだん自分のペースをつかみつつあるなと、落ち着いてきたのかなと思います。ここまでのところ、正直、初めてのことが多く、なんでもかんでも勉強だと思ってスケジュールを立て込ませていますが、「私らしく、私らしく」と常に念じながら活動してまいります。


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2013年02月15日 Posted by 井出 ようせい at 17:50Comments(0)

桑田真澄さんとの出会い

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1月29日、東大野球部のグランドで、桑田真澄さんに会った。桑田さんは今年から東大野球部の特別コーチをしている。


 


桑田さんは私にとって特別な存在だ。私の好きな言葉に「試練に挑むことで、道は拓ける」という言葉があるが、桑田さんの著書に出てくる言葉だ。


右ひじにメスを入れたあとに見事な復活をした。


プロ野球の世界に入り、様々な挫折や批判を乗り越えて大エースとなった。


メジャーリーグへの挑戦。


そして、遡れば高校時代から、同級の清原選手のような、大きな体の選手に負けまいと小さな体ながら努力を重ねてきた。


すべてが、野球に打ち込んできた私の憧れであり、目標だった。


 


私は高校3年生の時に桑田さんに一度会っている。その年の確か5月に、桑田さんはダイビングキャッチで右ひじを強打し、後に手術をすることになるが、会ったのは6月だったと思う。肘痛の原因が分からず、都内の病院に精密検査にきていた。そのとき同じ病院に居合わせた私は、桑田さんのサインを、自分の分と仲間の分と数枚書いていただき、猛ダッシュで部活にいったことを覚えている。今も大切な宝物だ。桑田さんにそのことを話したら、覚えているはずもなかったが、嬉しそうにきいてくれた。



 



練習をみていても、桑田さんは選手にやさしく話しかける。選手の話を聞こうとする。選手の話をしっかり聞いた上で、自分の考えを静かに話す。選手は見事に惹き込まれていた。


東大にはまじめな選手が多い。反復練習は厭わない。だからトレーニングなどは成果が出る。身長は他の大学のエリートに及ばないが、線の太さは他の大学にも負けていない。ただ、いかんともし難いことが1つある。それは他の大学のレベルの高い野球を、日々の練習で体験できないことだ。そんな話を桑田さんとしていたら、桑田さんは「紅白戦でボクも投げようかな。ボクの球を打ったら自信がつくだろう」と話してくださった。1年間グランドに来てくださるという。今後が楽しみだ。ああ、10年遅く生まれてくればよかった(笑)


  


2013年02月15日 Posted by 井出 ようせい at 17:49Comments(0)